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2024.11.20|ブログ
プロが解説!リフォーム・リノベーションで「できること」「できないこと」
「中古住宅×リノベーションって最近よく見かけるけど、実際どこまでできるの?」と思っていませんか?新しい住まい探しや今の住まいを快適にするために「リフォーム」や「リノベーション」を検討している方も多いでしょう。一方で「実際どこまでできるのか」「これは可能なのか」といった疑問を抱える方も多く、我々も問合せを受けることが多くあります。この記事では、そんなあなたのために戸建住宅とマンションそれぞれにおけるリフォーム・リノベーションで「できること」「できないこと」を詳しく解説します。
ぜひ最後まで読んで、あなたの理想の住まいを実現する方法について考えてみましょう!
リフォームとリノベーションの違いとは?
まずはリフォームとリノベーションの違いについて整理しておきましょう。明確に定まった定義があるわけではないですが、一般的には概ね以下の内容で使い分けられています。
リフォームとは
古くなった建物や設備を新しくしたり、元の状態に近づけることを指します。
具体的には、外壁の塗り直しやキッチンの交換など、現在の設備や仕上げを「修繕」することが中心です。
リノベーションとは
建物や部屋の価値を向上させるために、元々の設計から大きく変更することを指します。
間取りを変えたり、断熱・耐震性能を向上させたりすることで、住まいの質を根本的に改善するのが特徴です。
戸建住宅におけるリフォーム・リノベーションでできること
戸建住宅は、建物全体が自分の所有物であるため、リフォーム・リノベーションの自由度が比較的高いのが特徴です。
間取り変更
壁を取り払って広いリビングを作ったり、部屋を増設するなど、内部空間の変更が可能です。
特に子どもの成長に合わせて部屋を分けたり、逆に夫婦二人暮らしになったタイミングで広いリビングに変更したりと、ライフステージの変化に伴って実施されるケースが多いです。
耐震補強
古い戸建住宅の場合、耐震性能が現在の基準を満たしていないことがあります。耐震補強では、構造材を追加したり基礎部分を補修して、安全性を高めることが可能です。
まず耐震診断を行い、その結果を踏まえてどんな工事が必要なのかを検討し、工事を行います。
断熱性能の向上
断熱材を追加したり、二重窓や断熱性能の高い窓に交換したりすることで、家全体の省エネ性能を向上できます。
政府が大型の補助金を実施していることもあり、夏は涼しく冬は暖かい住環境を作るために、多くの家庭で取り入れられるリフォームです。
設備の入れ替え
キッチンや浴室、トイレなどの設備を最新モデルに変更し、快適さや利便性を高めることもできます。
例えば、食洗機付きのシステムキッチンや、肩湯機能のついた浴室への変更、温水洗浄便座付きトイレへの変更などが人気です。
外観のリフレッシュ
外壁塗装や屋根の防水工事も一般的なリフォームです。家全体の見た目を一新するだけでなく、耐久性の向上も期待できます。
外壁や屋根は概ね新築から10年が耐用年数と言われており、適切なメンテナンスや再塗装を行うことで住宅の寿命を伸ばすことが可能です。
詳しくは以下の記事でも解説していますので、読んでみてくださいね!
戸建住宅におけるリフォーム・リノベーションでできないこと
比較的リフォーム・リノベーションの自由度が高い戸建住宅ですが、法律や規制の関係で実施できないこともあります。
法律や自治体の規制に反する改修
建物の増築や改築を行う場合、建築基準法や都市計画法に基づく許可が必要です。これに違反すると工事が認められません。
特に耐力壁の撤去や主要な柱の撤去、屋根の変更などは、希望される方が多い一方で規制がかかっている部分なので、慎重な検討が必要です。
土地や建物の用途地域に適合しない改造
住みやすく便利な街づくりを進めるため、多くの人が居住する市街化区域には用途地域が定められ、建てられる建物に制限があります。
住居専用地域で店舗を併設するような改修を行う場合には、様々な条件をクリアする必要があります。
ご自身のお住まいがどの用途地域に属しているのか、事前に自治体に確認し、その場所で理想のリフォーム・リノベーションができるかを検討しましょう。
構造による制約
2×4(ツーバイフォー)工法やプレハブ工法で建てられた家は大幅な間取りの変更が難しいです。
構造計算を行い、住宅の強度を確保しながらどこまで変更できるかを検討していきますが、できても部分的な変更にとどまります。
マンションにおけるリフォーム・リノベーションでできること
マンションは、戸建住宅と異なり、専有部分と共用部分に分かれているため、リフォームやリノベーションに制限がかかることがあります。
内装の変更
壁や天井材の塗装や張り替えは基本的に自由に行えます。賃貸マンションの場合と異なり、分譲マンションでは所有者の好みに応じて内装を変更できます。
しかし、床材については管理規約に遮音性の基準がある場合には、床材の選択や施工方法に注意が必要です。
設備の交換
キッチンや浴室、トイレなどの設備を最新モデルに変更できます。
収納の追加や水回りの移設も可能ですが、配管の位置によって制限が発生する場合もあります。配管が階下の住戸の天井にある場合には移設ができないので注意が必要です。
照明や収納スペースのカスタマイズ
ダウンライトの設置やクローゼットの増設など、日常の利便性やデザイン性を向上させるカスタマイズが可能です。
電気配線をやり直すことで、コンセントを増設したり、スイッチを取り替えることもできます。
間仕切りの変更
部屋を仕切る壁を取り外し、広いリビングにすることは比較的簡単に実施できます。ただし、耐力壁に該当する壁の撤去はできません。
取り外せない柱もありますが、あえてコンクリートを剥き出しにすることで部屋のデザインの1つとして取り込むなど、工夫次第でデザイン性の高い部屋に変更することもできます。
マンションにおけるリフォーム・リノベーションでできないこと
マンションは専有部分と共用部分に分かれているため、リフォーム・リノベーションができる箇所に制限があります。特に注意が必要な部分を以下で紹介します。
共用部分への改修
バルコニーや外壁、玄関ドアなど、マンションの管理規約で共用部分と定められている部分への変更は基本的にできません。
意外と見落としがちなのが、サッシです。住居に付随しているので専有部分と思われている方も多いですが、実は共用部分なので、勝手に変更することはできません。
建物全体の構造変更
梁や柱などの耐力壁を取り除くことはできません。建物の安全性が損なわれる恐れがあるため、厳しく制限されています。
壁式構造で建てられているマンションは、柱や梁がない分、部屋自体はすっきりと見えますが、リフォーム・リノベーションの自由度は下がってしまいます。
管理規約に反するリフォーム
マンションごとに定められた管理規約を守る必要があります。工事の内容や時間帯が規約に反している場合、管理組合から指摘を受けることがあります。
リフォーム・リノベーションを行う際には管理規約をしっかりと確認し、管理組合などに相談することで、規約違反にならないよう注意が必要です。
リフォーム・リノベーションで失敗しないためのポイント
ここまで、戸建住宅とマンションでそれぞれできること、できないことを紹介しました。その上で、失敗しないためのポイントを戸建てとマンションに分けてそれぞれ紹介します。
施工業者選び
戸建の場合もマンションの場合も、信頼できる施工業者を選ぶことが重要です。HPなどをチェックし、施工事例を確認することで実績を確認することができます。
実績が豊富で、希望するリフォーム・リノベーションに詳しい業者を選びましょう。
予算の立て方
当然ですが、リフォームの規模が大きくなるほど費用も増加します。リフォーム・リノベーション業者とスムーズに打合せを行うために、優先順位を明確にしておきましょう。
必須内容と、できれば実施したい内容で分けておくと、予算オーバーとなってしまった場合に削れるポイントを判断しやすくなりますよ。
管理規約を確認する(マンションの場合)
マンションの場合は、工事可能な範囲や手続きについて、事前に管理規約をしっかり確認しましょう。
住居購入時に渡されている管理規約の内容を精査し、どこまでの工事が可能か、どのような手続きが必要か、工事可能な曜日や時間帯を整理しておくと、業者との打合せ時に伝えることができ、工事もスムーズに進めることができます。
管理組合への相談(マンションの場合)
こちらもマンションの場合ですが、工事計画について管理組合に事前に相談し、許可を得る必要があります。
自分の家だからといって勝手に工事をすることはできません。近隣の住民の方とのトラブルを避けるためにも事前の管理組合への相談、近隣への挨拶は必須です。
自分に合った住まいのカスタマイズを実現するために
リフォームやリノベーションを通じて、戸建やマンションそれぞれの特性を活かした住まい作りが可能です。どこまでの工事が可能なのか、事前にしっかり確認し、理想の住まいを形にしていきましょう。
プロと相談しながら計画を立てることで、満足度の高いリフォームを実現できます。リフォーム・リノベーション業者は皆様の素敵なお住まい作りのため、様々なご提案をさせていただきます。
自分では思いつかなかったアイデアも提案されることが多いので、どんなお住まいを実現したいのかのアイデアを持って、早速相談してみましょう!
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